「サイバーパンク2077」の発売が12月10日に延期。マスターアップした本作の品質を高める“Day0パッチ”の開発に時間が必要 - 4Gamer.net

　CD PROJEKT REDは本日（2020年10月28日），オープンワールドRPG「サイバーパンク2077」（PC / PlayStation 4 / Xbox One）の発売日を，2020年11月19日から12月10日へ変更すると発表した。スタジオヘッドのAdam Badowski（アダム・バドウスキ）氏とCEOのMarcin Iwiński（マーチン・イウィンスキ）氏が連名で，公式Twitterにてコメントを発表している。

#サイバーパンク2077 リリース日に関する重要なお知らせ pic.twitter.com/FNZ9C0Od1R
— CD PROJEKT RED Japan (@CDPRJP) October 27, 2020

本日未明にCD PROJEKT REDより発表されました『サイバーパンク2077』の発売延期につきまして、弊社公式サイトにもお知らせを掲載いたしました。本作をお待ち頂いている皆様にご迷惑をおかけし申し訳ございません。詳細は下記をご覧ください。https://t.co/RcK1C6wedS
— スパイク・チュンソフト (@spikechunsoft) October 28, 2020

　コメントでは，CD PROJEKT REDが「現在直面している最大のチャレンジ」として，現世代と次世代のコンシューマゲーム機，PC，そしてGoogleのクラウドゲームサービス・Stadiaを含む9つのプラットフォームで同時にサイバーパンク2077の開発を行いながらクオリティをアップさせる必要があること，そして新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響で開発スタッフが在宅勤務によって作業を行っていることが挙げられている。あらゆるプラットフォームで本作をスムーズにプレイできるようにするための調整が必要であり，発売日変更で得られる期間を最大限に生かしてそれを行う，ということのようである。
　ちなみにCD PROJEKT REDの本社のあるポーランドでは，9月末から急激にCOVID-19が拡大しており，同国の大統領も先日，検査での陽性が明らかになっている。この点でも状況の厳しさは続いている，ということだろう。

　去る10月5日にマスターアップの報告が行われたサイバーパンク2077だけに，このタイミングでの発売日変更の発表は合点がいかないというファンは少なくないかもしれない。CD PROJEKT REDはコメントで“マスターアップ”の意味するところを伝え，「品質のレベルをさらに向上させるための開発作業をやめる，ということを意味しているわけではありません」とし，今この期間にもゲームには多くの改善が行われ，その内容は“Day0パッチ”（ローンチと同時に行われる予定のアップデート）で配信するとしている。そして同パッチの開発に要する期間を短く見積もり過ぎていたことが，今回の発売延期につながったようだ。

　なにはともれ，本作に期待しているファンは，サイバーパンク2077がより素晴らしいゲーム体験の得られる作品となることを願いつつ，12月10日を待とう。