2020年12月24日20時29分
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は24日、探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」で採取した試料を収めたカプセルから、大きさ1センチ近い小石が見つかったと発表した。2019年7月の着陸で採取した試料を収める区画から見つかっており、りゅうぐうの地下物質の可能性があるという。
カプセル内の試料を収めた容器「サンプルキャッチャー」は3区画に分かれており、A室には19年2月の着陸時に、C室には同7月の着陸時に採取した砂や石が格納されており、C室には人工クレーター作成時に噴出した地下物質が入っているとみられる。
JAXAは15日にA室を開封し、作業が順調に進んだため、予定を早めて21日にC室とB室を開封した。A室には直径数ミリ程度の砂が入っていたが、C室には5ミリから1センチ近い小石が複数見つかった。これらの砂や小石は予想よりも硬く、計量などのために拾い上げても崩れることはなかった。B室からは2回の着陸の間に実施した接近観測などの際に入ったとみられる黒い砂粒が見つかったという。
分析を担当するJAXAの臼井寛裕教授はC室の試料について、「着陸地点の岩盤が固く、大きな粒子が入りやすかった可能性がある」と説明。地下物質かどうかを確定するには、より詳細な分析が必要だとした。
C室にはアルミ箔(はく)とみられる人工物も入っていたが、採取装置の一部とみられ、分析には影響しないという。
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